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株式会社ダイナックス 舟根 様

カーボンニュートラルへ向け、太陽光発電で自家発電を強化。新エネ推進で行政からも高く評価されたソーラーカーポート。

部品工場

カーボンニュートラルへ向け、太陽光発電で自家発電を強化。
新エネ推進で行政からも高く評価されたソーラーカーポート。

株式会社ダイナックス
カーボンニュートラル推進部 カーボンニュートラル推進チーム長 舟根 徹 様

導入後の変化

  • カーボンニュートラルの推進や、電気料金の抑制となる手段を求めていた。

    導入後

    太陽光発電システム全体で、工場で使用する電力の約18%を調達できるように。

  • 冬場の駐車場で、社員は勤務時間中に自動車へ積もった雪を、暖気運転で溶かしてから退社していた。

    導入後

    自動車への積雪がなくなり、暖気運転が減り、燃料費と温暖化ガス排出の削減に。

  • 非合理・非効率な提案、確度の低い見積り、知識不足などで、一部事業者に不信感をもっていた。

    導入後

    豊富な知識や実績をもち、誠実な商談や提案をした、ソーラーフロンティアを評価。

目次

  1. 自家発電のニーズと、駐車場の積雪問題に、まとめて対応
  2. 確かな運用・効果を生むソーラーフロンティアの知識と実績
  3. 信頼できる事業者の重要性を実感、誠実な姿勢に未来も期待

自動車や産業用機械などに不可欠な部品であるクラッチ。その製造で世界シェア第2位を誇り、取り引きのない自動車メーカーは無いともいわれるのが株式会社ダイナックスです。北米大手自動車メーカーが生産する次世代自動変速機に同社の主力製品が採用されるなど、『オンリーワン』の価値創造に挑み続けています。

そんな同社が注力していることの一つに、日本が2050年達成を目標としているカーボンニュートラルがあります。特に、欧米系の自動車メーカーは2040年達成を掲げており、自動車業界ではグリーン電力を使った生産ラインを持たなければ、新たな取り引きもできない状況です。このため同社では太陽光発電システムの導入を進めてこられ、2024年1月にはカーポート型の太陽光発電システムを従業員用駐車場で導入されました。

1. 自家発電のニーズと、駐車場の積雪問題に、まとめて対応

当社では、ガスの使用量を削減するためにバイオマスボイラーを導入するなど、様々な手段を視野に入れながらカーボンニュートラルへ向けて積極的に投資しています。また、近年の電気料金の高騰により自家発電をもっと増やしたいと考えており、敷地を有効活用したいという思いもあって、数年前からは太陽光発電システムの導入に力を入れてきました。

太陽光発電システムを導入しているのは当社の千歳工場と、その2倍の生産規模をもつ苫小牧工場で、後者は電力使用量も2倍になります。これを太陽光発電で少しでも賄うことができれば電気料金を抑えることができると考えたわけです。このため工場の屋上や空いた土地などへの設置を進めてきました。

ただ、千歳工場は近隣に他社の工場があるため空き地がなく、屋上のほかに利用できるスペースがありません。そこで目を付けたのが広い従業員用の駐車場で、ソーラーフロンティアのご提案内容で試算したところ投資回収できる見込みも立ったことから、今回のソーラーカーポート導入につながりました。

実は北海道という土地柄から、駐車場では以前より「雪」への対策を考えていました。従業員の多くが自家用車で通勤してきますが、就業中に雪が降りフロントガラスに積もると退社時間には凍りついているので、それを溶かさなければ駐車場から安全に車を動かすことができません。このためエンジンをかけて暖気運転をし、氷雪を溶かして帰路につきます。また、雪が積もると駐車の枠が見えなくなって大雑把な駐車にならざるを得ず、詰めて停めないことから駐車スペースが足りなくなっていました。

そのため屋根を設けようと、自走型の立体駐車場を建てようとしたこともありましたが、費用や消防法に絡んで断念。ソーラーカーポートの設置は、この雪による問題も解決できる手段になると期待しました。そして暖気運転を減らすことで消費燃料の削減になれば、当社の事業活動における温暖化ガスの排出削減にもつながるわけです。

このような考え方が評価いただけたのかと思います、本件は北海道が主催する「省エネルギー・新エネルギー促進大賞(新エネルギー部門)」で大賞(令和6年度)をいただくことができました。当社としては他にも苫小牧工場で地上設置型のメガソーラー発電システムが奨励賞(新エネルギー部門)をいただくなど、取り組み全体を評価いただいていると感じています。注目度も高く、お付き合いがある多くの企業様が視察に来られています。

2. 確かな運用・効果を生むソーラーフロンティアの知識と実績

導入後の運用状況については、今年の1月に稼働して以降、毎月の発電量をモニタリングして購入電力を昨年度と比較しています。太陽光発電システム全体での話にはなりますが、工場で使用する電力の約18%をまかない、その分だけ地元電力会社から購入する電力が減少。このペースでいければ、日本が2030年達成を目標とする温室効果ガス排出量46%削減(2013年比)を、当社としては前倒しで達成できそうです。

このような結果を出すためには、やはりシステムの信頼性が第一で、まずはパネルの品質でしょう。以前、別の事業者から導入した際は何枚かのパネルが不良品だったものの、ソーラーフロンティアから納品されたパネルは、どれもしっかりとした品質のものばかりでした

そして管理システムも含めた、太陽光発電システム全体の設計が重要です。例えば、カーポートのレイアウトでは分割型の設置を提案いただきましたが、これはソーラーフロンティア独自の知見を活かしたもので、他社との違いを感じました。ソーラーフロンティアの専門性は高く、過去の導入・設置事例なども、たくさん教えていただきました。太陽光発電の稼働状況を見える化するモニタリングシステムは内製も考えましたが、提案いただいたシステムがとても使いやすく、ソーラーフロンティアにご相談してよかったと思っています。各社から出ているシステムだと機能的に足りない部分があると、今ならわかるようになりました。

さらには、錆びに強いアルミ製のカーポート架台を探して紹介いただいたことも大変感謝しています。10年、20年後に若い世代へ引継いだ後を考えたときに、彼らが「錆びているので撤去します」といっても簡単なことではないでしょうから。

3. 信頼できる事業者の重要性を実感、誠実な姿勢に未来も期待

今後、見えてくる効果に期待!さらなるステップも見据えて
商談開始から発注まで約1年、そこから工事完了まで1年未満という短期間で導入できました。これは我々と向き合いしっかりと事前協議をしていただき、さらには工事中も施工会社と調整してくださったソーラーフロンティアのサポートによるところが大きい。あらためて信頼できる事業者の存在が大切だと実感しています。

導入には、いろいろな事業者からお話を聞き、先々を見据えつつ無駄のない提案をしてくださる会社を選びたいと思っていました。例えば、ある会社は使い切れそうにない大きな発電量をやみくもに提示してきましたが、ソーラーフロンティアは我々の工場の実態に沿った提案をしてくれました。また、「このパネルは何年もちますか」と聞いても「多分、20年経っても発電します」と、あいまいな回答をする事業者もいたものです。それに対しソーラーフロンティアは「発電能力は下がっていくこと」や「そのペースがどれくらいと想定されるか」、「20年間に必要となるメンテナンスや部品交換は」といった運用の実態についても、きちんと教えてくださった。最新の技術や設備を用いた提案内容も魅力的でした。

そして、見積りの確度も我々が重視したことの一つです。現地を手短に見て簡単に出してくる見積りに、どれほどの信頼性があるのか。後から平気で追加費用を請求してくる事業者とは安心してお付き合いできません。それをゼロとは言わないまでも、可能な限り少なくする努力をしてほしい。現場を、いちばん下見してくださったのがソーラーフロンティアでした。施工業者を連れて細かいところも全てチェックし、見積りを作成されていました。
今後、見えてくる効果に期待!さらなるステップも見据えて

今後の計画としては、設置した太陽光発電システムのさらなる活用について、昼間の発電を夜間にも利用したいとソーラーフロンティアにご相談しています。また、当社では新たにワイン事業にも進出しておりまして、建設中のワイナリーに太陽光発電システムを設置することが決まっています。

さらに先を見据えて、カーボンニュートラルの実現という大きな目標に向けて取組みを継続していきます。それは、我々とお客様との約束でもあります。水素やアンモニアを利用した発電方法も検討しており、太陽光発電が取組みの中心となるかは、その魅力や価値をソーラーフロンティアや太陽光パネルメーカーが示してくれるかどうかによります。もし同じ面積で発電量が1.5倍や2倍になるパネルが出てきたとしたら、太陽光発電に対する期待や関心はもっと大きくなるでしょう。現在設置しているパネルを、すべて載せ替えることも考えられます。ですので、新しい技術を積極的にご紹介くださることを、これからも期待しています。

導入事業所名:千歳工場
設置場所:北海道
設置容量: 1,006.02kW

導入事業所名:苫小牧工場
設置場所:北海道
設置容量: 1,207.71kW

企業プロフィール

会社名 株式会社ダイナックス
資本金 5億円
従業員数 1,278名(2024年3月末現在)
事業内容 乗用車・商用車並びに産業用・建設機械用・船舶用の湿式摩擦材、プレート等、摩擦機能部品の製造販売
コーポレートサイト:https://www.dynax-j.com/ja/
※本事例の内容は取材時(2024年10月)時点の内容です。

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