住ベシート防水とソーラーフロンティア、
太陽光発電システムのシート防水一体型締結工法を共同開発

　住ベシート防水株式会社（代表取締役社長：鈴木淳司、本社：東京都品川区、以下：「住ベシート防水」）とソーラーフロンティア株式会社（代表取締役社長：渡辺宏、本社：東京都千代田区、以下：「ソーラーフロンティア」）は、このたび共同でシート防水一体型締結工法※を開発し、本工法による太陽光発電システム設置第1号案件が完成したことをお知らせいたします。

　住ベシート防水とソーラーフロンティアの共同開発である陸屋根向けのシート防水一体型締結工法は、新築・既築に関わらず施工が可能で、従来のコンクリート基礎架台に比べ、屋根に支柱を立てる必要がないため省部材化を実現しました。システム重量を約1／3に軽量化でき、建屋への負担を軽減できるほか、大幅な工期短縮が可能になり、材工費の削減につながります。また、屋根の防水を担うシート防水と一体化した工法のため、10年間の防水保証が付保され、安心して利用できます。本工法は従来工法（片流れ締結式）と比較し、同じ屋根面積における太陽光パネルの設置容量を最大で約30％向上させることができます。
　これまで、陸屋根への太陽光発電システムの設置は初期費用の高さが導入の一つのハードルとなっていました。本工法は、防水品質を維持したまま初期費用の課題を解決すると共に、太陽光パネルの設置容量も増やすことができ、陸屋根への設置拡大に寄与する工法です。

　このたび、本工法を初めて利用した太陽光発電システムを三井住友建設株式会社（代表取締役社長：近藤重敏、本社：東京都中央区）四国支店社員寮に設置しました。この太陽光発電システムにより、年間約5万4千kWhの発電量で、約21ｔのCO₂排出量を削減できる見込みです。

　住ベシート防水は、幅広い分野で活躍する機械的固定工法防水システムのパイオニアとして長年培った技術をもとに、太陽光パネル設置向けのシート防水一体型締結工法を確立しました。今後も需要が増えつつある陸屋根への太陽光パネル設置ニーズにお応えいたします。
　ソーラーフロンティアは今後も太陽光発電を主力電源化していく上での３つの社会課題
１．設置場所の拡大
２．発電所の長期安定利用と太陽電池パネルの大量廃棄対策
３．系統電力システムの需給安定化
に具体的なソリューションを提供し、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

※シート防水一体型締結工法は特許申請中です。