【工場・倉庫向け】夏に効果あり!太陽光パネルによる遮熱効果とは | 法人向け省エネ対策について情報をお届けするサイト
               

公開日2025.01.06

更新日2025.01.06

【工場・倉庫向け】夏に効果あり!太陽光パネルによる遮熱効果とは

【工場・倉庫向け】夏に効果あり!太陽光パネルによる遮熱効果とは

工場や倉庫などの環境の改善として、特に夏季の暑熱対策・冷房費抑制に効果的な太陽光発電システム。太陽光パネルの隠れた効果でもある遮熱効果の実態を解説していきます。具体的な導入事例も掲載しておりますので、最後までご覧ください。

 

今回は、太陽光発電システムの隠れた効果である「遮熱効果」に絞って解説していきます。

太陽光発電システムは元々、その名の通り電気を発電するためのシステムではありますが、実は太陽光パネルを屋根上に設置することで、日を遮る効果もあります。

工場や倉庫を保有されており、夏の暑さ対策にお悩みの事業者様におすすめの内容です。

それでは、まず記事の要点からみていきましょう。

目次

    記事の要点

    ・条件にもよりますが、遮熱効果としては屋根温度を10℃ぐらい下げる効果がある

    ・昨今は全国的にも、夏の気温上昇・期間の長さが問題になっており、各業種で遮熱対策が急がれている

    ・太陽光発電システムは昼間の電気料金削減効果が一番大きい効果ではあるものの、副次的に建物に対して影をつくりだすことで、冷房の効きが良くなることや冷房機器の長寿命化が期待できる

    ・実例では、京都府の酒造メーカー様の実例を紹介します

    太陽光発電システムの遮熱効果

    【出典】:環境省PVソーラーハウス協会

    まずは、気になる遮熱効果ですが、結論から申し上げると太陽光発電システムには屋根(天井)温度を明らかに下げる効果があります

    その効果は、PVソーラーハウス協会が行なった実験で、天井表面温度が約10℃下がった結果が出ています。     

    太陽光発電システム、この場合では正確には太陽光パネルが屋根上に覆いかぶさっていることで、屋根に直射日光が当たらずに熱が直接的に伝わりにくくなります。

    【出典】:環境省PVソーラーハウス協会

    サーモグラフィを使った温度測定でも、太陽光パネルの有無で最高で約10℃の差がでています。(12時の例:パネル下が46℃・パネル無が56℃)

    これも太陽光パネル自体が直射日光を受けて作り出す影の影響です。

    また、太陽光パネルがあることで紫外線が屋根に直接あたりにくいことから、太陽光パネル下の屋根材は長持ちする傾向にあります。

    夏の気温は年々深刻化

    【出典】:気象庁 | 日本の季節平均気温

    昨今は全国的にも、夏の気温上昇・期間の長さが問題になっています。

    上図は気象庁でのデータになりますが、約120年前の1900年と比較すると約1.5℃も上昇しています。

    この夏の暑さは、みなさんも肌感として体感されていることと思いますが、各業種でも遮熱対策が急がれています。

    他にも屋根での遮熱対策として遮熱塗料を塗る方法や、アルミなどを利用した遮熱シートを貼る方法もありますが、太陽光パネルで屋根に影をつくることも対策になります。

    実は太陽光発電システムを導入された事業者様からは「夏の暑さが和らいだような気がする」という声をいただくことも多く、その遮熱効果を実感していただいています。

    遮熱対策の1つとして、太陽光発電システムの導入を検討されるのもよいでしょう。

    倉庫や工場が日陰でも暑く感じる理由

    特に倉庫・工場においては、この遮熱効果は大きくなります。

    倉庫・工場内は非常に暑くなりやすい環境であり、その理由の1つに屋根からくる輻射熱が考えられます。

    輻射熱とは、熱くなった物体から遠赤外線などによって放出されて伝わる熱のことです。

    もっとも身近な例では、遠赤外線のこたつやヒーターなどを想像していただくとわかりやすいです。

    倉庫・工場が暑くなる理由として、太陽光により熱せられた屋根が輻射熱を発することで室温が上昇することがあげられます。

    特に折板屋根は金属製になっているものが多く、夏場の表面温度は約80℃に達することから、より暑さを感じやすいと言われています。

    折板屋根でも、特に断熱材がない場合は、ダイレクトにその熱がくるため作業者・倉庫内の在庫商品などに悪影響が出る場合もあります。

    太陽光発電システムの導入によって屋根温度を下げることによって、輻射熱による倉庫・工場の温度上昇を抑える効果が期待できます。

    電力消費の大きい冷房機器の稼働量を減らす

    太陽光発電システムは昼間の電気料金抑制効果が一番大きい効果ではあるものの、屋根全体に太陽光パネルを並べ建物に対して影をつくりだすことで、さらに副次的な効果も得られます。

    影ができることで単純に直射日光が当たらなくなり、冷房機器に対する負荷を減らすことができます

    冷房機器は様々なタイプがありますが、基本的には設定室温に達するよう冷風を送り続けるシステムになっています。

    屋根からの輻射熱が減少することで、冷房にかかるエネルギーを減らすことができたり、冷房で作り出せる最大負荷を超えることなく運転することができれば冷房機器の長持ちにもつながります

    経営全体からみると、太陽光発電システムだけでなく空調機器への負荷を減らすことは、電気料金削減効果だけでなく、資産の長持ちという効果ももたらします。

    遮熱効果の実例紹介

    【出典】:黄桜株式会社様

    実例では、京都府の酒造メーカー様の導入事例を紹介します。

    京都府の酒造メーカーである黄桜株式会社様では、倉庫を所有する取引先様から「太陽光パネルを設置すると遮熱効果が期待できる」という話を聞いて、倉庫内の温度上昇対策として太陽光発電システムを検討されました。

    黄桜株式会社様より「実際に導入後の夏場の室温は、明らかに下がったと実感している」とのコメントもいただいており、導入の効果に満足いただいています。

    さらに、CO₂を排出しないクリーンな電気をつくる、優れた遮熱性能で使用する電気そのものが減り、電気料金が削減できるなどといった効果は一石何鳥にもおよぶものだと実感されています。    

    まとめ

    今回は、太陽光発電システム(パネル)による遮熱効果をご紹介しました。

    太陽光発電システムは電気を作り出すだけでなく、このような影によって屋根の温度上昇を防ぐ効果があります。

    夏の気温上昇は今後さらに深刻化していくことが予測されています。

    来年の夏を迎える前に、遮熱・電気料金削減の両面から設置を検討してみてはいかがでしょうか。

    太陽光発電システムは節税効果もありますので、経営状況が好況になるタイミングで検討する事業者様も多くいらっしゃいます。

    ソーラーフロンティアでは設置・導入シミュレーションのご相談も承っております。
    導入に関心がある事業者様は、まずはお気軽にお問い合わせください。 

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