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陸屋根に太陽光発電システムを設置するには?注意点や設置工法を解説

陸屋根に太陽光発電システムを設置するには?注意点や設置工法を解説

太陽光発電システムは、屋根の形状や設置環境によって設置の仕方が大きく異なります。設置にあたっては、想定した発電量を確保し、安定した運用が続くことが求められます。そのためには、屋根の耐荷重や障害物、防水性等の問題を事前に調査し、問題が起きないように最適な設置を検討することが大切です。今回は、陸屋根に太陽光発電システムを設置する場合の知っておきたい注意点や設置工法について解説します。

目次

    陸屋根とは?

    陸屋根(りくやね・ろくやね)は平面な形状の屋根のことです。フラット屋根や平屋根と呼ばれることもあります。地上に対して平行で平面的なデザインが特徴です。傾斜がほぼ付けられていないため、表面は多様な用途に活用可能となっています。ビルやマンション、公共施設等で多く採用されており、太陽光発電システムの設置ももちろん可能です。

    陸屋根での太陽光発電システム設置に関わる注意点

    陸屋根での太陽光発電システム設置に関わる注意点

    陸屋根へ太陽光発電システムを設置する際の注意点を解説します。

    防水処理の確認

    陸屋根の防水処理の状況を事前に確認し、必要な場合は補修を行う必要があります。防水処理に関するメンテナンスや修繕は、太陽光発電システム設置後には困難になる可能性があるため、事前の確認が重要です。

    また、設置工法にもよりますが、陸屋根上に太陽光発電システムを設置する場合、付与されている防水保証が切れる恐れがありますので、こちらも確認しましょう。

    影を考慮した設計

    陸屋根には、太陽光発電システムの発電にあたって障害物となりえるクーリングタワー(冷却塔)・貯水タンク・エレベーターの機材などが設置されている場合があります。これらの機材による発電時の影の影響を考慮した上で、発電量が最適となるよう設置検討をする必要があります。

    建物の老朽化に伴う解体撤去の検討

    建物の老朽化に伴い、太陽光発電システムの解体撤去が必要になる可能性があります。この点を考慮し、費用回収期間内に建物が利用可能であることを確認しましょう。

    陸屋根への太陽光発電システム・設置工法

    陸屋根への太陽光発電システム・設置工法

    陸屋根における太陽光発電システムの設置工法には、いくつかの種類があります。以下で、主要な工法について説明します。

    締結式架台による設置

    締結式架台はコンクリート基礎の上にアンカーボルトを設置して固定する工法です。特徴としては頑丈な基礎を設置し、傾斜角度を自由に変更することができる反面、システム重量が非常に重くなってしまう傾向があります。

    非締結式置き基礎架台による設置

    非締結架台は架台を置き、一般的には重石で固定する工法です。締結式架台に比べ、施工時間が短く、また、システム重量も締結式架台より軽くなる傾向にあります。

    シート防水一体型締結式架台

    シート防水一体型架台は防水シートメーカーが防水シートを敷設する際に専用の架台を設置することで、防水保証を継続したまま太陽光システムを設置する工法です。傾斜角度はほぼ付きませんが、架台は取り付け金具のみのため、システム重量は非常に小さくなります。陸屋根への太陽光発電システム・設置工法-2

    まとめ

    陸屋根での太陽光発電システム設置はいくつかの注意点はありますが、事前の確認と対策を行うことでリスク回避が可能です。今回の記事を、太陽光発電システム設置の際の参考にしてください。

    より多くの屋根に太陽光発電システムを設置できるよう、ソーラーフロンティアは太陽電池の研究開発・販売事業をとおして長年培ってきた知見と経験をいかし、施工方法に関する独自の開発を行っています。その技術力・提案力により、お客様の課題や要望に合わせた多彩なご提案が可能です。

    陸屋根への設置はもちろんのこと、折板屋根への設置についても豊富な導入・施工の事例があります。

    太陽光発電システムの施工面で気になる際には是非お問い合わせください。

    【参考】:施工バリエーションのご紹介