太陽光パネル・パワーコンディショナの寿命について
太陽光発電システムの主要構成機器である太陽光パネルやパワーコンディショナについて、使用可能期間や保証期間について解説します。
◇太陽光パネルの寿命
太陽光パネルは、継続的にメンテナンスを行い劣化や故障の影響を抑えることで、20~30年間の長期に渡り使い続けることが可能と言われています。
購入者が安心して利用できるように、どのパネルメーカーにも出力保証が付いており、保証期間は20年~25年が標準的です。
※保証適用には不具合の原因に基づく適用可否や諸条件があります。また、製造メーカーによって、保証内容・費用の有無・条件などは異なります。
◇パワーコンディショナの寿命
パワーコンディショナとは、太陽光パネルが発電した直流電力を、施設や家庭で使用される交流電力に変換する装置のことです。
太陽光パネルと比べると故障が多く、使用できる期間は10~15年程度とされています。
パワーコンディショナが故障すると発電した電力が使えなくなるため、不具合が発生した場合には速やかに修理や交換を行うことが重要です。
保証期間は一般的に5~10年程度であることが多く、この期間内であればメーカー側へ修理や交換対応の依頼が可能です。
※保証適用には不具合の原因に基づく適用可否や諸条件があります。また、製造メーカーによって、保証内容・費用の有無・条件などは異なります。
太陽光パネル・パワーコンディショナが故障する原因
太陽光パネルやパワーコンディショナの故障原因として、以下の例が挙げられます。
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自然災害
地震でパネルが破損する、台風でパネルが飛散する、津波でパネル内に海水が侵入し配線が腐食する、落雷によりパワーコンディショナが故障するなどといった理由で故障することがあります。 -
鳥獣被害
鳥がパネル上に石を落とし表面が破損するケース、烏や鳩などの糞でパネルが汚れ発電効率が低下してしまうケース、鳥や小動物によって配線ケーブルが食いちぎられるケース等が報告されています。 -
初期不良
メーカー側が製造時の不良に気付かないまま出荷し、設置後に故障が発覚する可能性もゼロではありません。
太陽光発電システム全体のなかで最も故障リスクが高いのは、心臓部といわれるパワーコンディショナです。パワーコンディショナは、設置場所の環境に起因するフィルターの目詰まりや経年劣化による性能低下などで故障する可能性もあります。
太陽光発電システムを長期的に使用する方法
太陽光発電システムの機器トラブルや不具合を放置してしまうと、大きな発電損失が生じることもあり得ます。太陽光発電システムを長期に安定して稼働させるためのポイントを解説します。
◇発電所の監視や定期点検を行なう
施設屋根上へ太陽光パネルを設置する場合、普段は人の目に付かない箇所であるため、思わぬ腐食が進行してしまっている場合があります。遠隔監視装置により発電所を監視し、定期点検を行うことで、比較的早期に不具合を発見でき、適切に対処することが可能です。太陽光発電システムの機能を維持するためには、知見の豊富な会社にO&M(オペレーション&メンテナンス)サービスを委託するのがよいでしょう。
◇駆けつけサービスを活用する
万が一の不具合に備え、専門的な知見を持った会社による現場への駆け付け対応を委託することで、不具合事象に対し迅速な解決につなげることが可能です。
◇知見豊富な専門業者に依頼する
万が一、太陽光発電システムに不具合が生じた場合でも、メーカー保証を適用することで修理や交換の依頼が可能です。 また、発電設備の安定稼働の実現には、知見の豊富な会社にO&M(オペレーション&メンテナンス)のサービス委託を行うことがよいでしょう。20年以上の長期に渡って稼働が求められる太陽光発電所。O&Mサービスの契約先には実績豊富で信頼のおけるパートナーを選ぶことが重要です。
※保証適用には不具合の原因に基づく適用可否や諸条件があります。
まとめ
一般的に、太陽光パネルの寿命は20~30年程度、パワーコンディショナの寿命は10~15年程度といわれています。
太陽光パネルやパワーコンディショナの故障原因として挙げられるのは、自然災害、鳥獣被害、経年劣化、設置場所の環境による事象など様々です。
太陽光発電システムを長期間安定して使用するためには、知見豊富な専門的な会社によるO&Mが欠かせません。「メンテナンスを信頼できる業者に任せたい」「万が一のトラブル時には迅速に対応してほしい」とお考えの方には、信頼できる会社を見つけることが大切です。設備の安定稼働・トラブル対応をワンストップで行なっている、実績のある会社を探してみてはいかがでしょうか。
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